姫川はアマチュアバンドのギタリストだ。高校時代に同級生3人とともに結成、デビューを目指すでもなく、解散するでもなく、細々と続けて14年になり、メンバーのほとんどは30歳を超え、姫川の恋人・ひかりが叩いていたドラムだけが、彼女の妹・桂に交代した。そこには僅かな軋みが存在していた。姫川は父と姉を幼い頃に亡くしており、二人が亡くなったときの奇妙な経緯は、心に暗い影を落としていた。ある冬の日曜日、練習中にスタジオで起こった事件が、姫川の過去の記憶を呼び覚ます。――事件が解決したとき、彼らの前にはどんな風景が待っているのか。(ヤフー抜粋)
この人の作品を初めて読んだのは、ホラーサスペンス大賞を受賞した
「背の眼」でした。
これが結構恐くて・・・。
そのイメージが強かったので、こちらもホラーかと思いきや
なかなか素晴らしい凝ったミステリーでした。
(出だしは思いっきりホラーかと思った)
とにかく読んでいてこうだろうなあって思うことを、ことごとく覆される。
何度騙されただろうか・・。
読んでいる人に、決定的な事は書かないのに、絶対こうだ!って
思い込ませるテクニックはすごいと思う。
真実が明かされるまで、かなり暗い気分になります。
殺人を起こした動悸が(読者が勝手に思ってるだけなんだけど)
結構ひどいと言うかなんというか・・・。
こんな動悸で殺しちゃったのか・・・嫌だな・・・って。
でも真実を知ると全く違う。主人公も大きな思い違いをしていることに気づくのです。
それが明らかになったときは、何だかちょっとほっとしました。
とにかく久しぶりに読み応えのあるミステリーを読みました。
ミステリー大賞を獲った「シャドウ」もぜひ読んでみたい!